漢 a.k.a. GAMI 「ヒップホップ・ドリーム 」

まず1冊目。

 
漢 a.k.a. GAMI 「ヒップホップ・ドリーム 

 

ヒップホップ・ドリーム

ヒップホップ・ドリーム

 

 

元彼がB−BOYだったのでこのチョイス。
私自身は、「漢?はいはい、フリースタイルダンジョンのモンスターで新宿出身の人ね」くらいの、にわかです。
 
漢が新宿のストリートで生まれて育ち、
小学校くらいで悪いことを覚え、
高校でアメフトとヒップホップに出会い、
様々なラッパーと出会い、
めんどくさいことに巻き込まれ、、、
という流れの自伝。
時系列をいったりきたりするので、
真面目に理解しようとして読まずに、
流れに身を任せて、ふーんとかほーとか思いながら読むと楽かも。
 
漢は、俺は不良じゃないと言いながらも、
ストリートビジネスのことを書いたり、
傷害事件のことを書いたりします。
(どこまでサービス精神旺盛おじさんなんだ…)
 
不良の線引きはひとそれぞれだと思うけど、
彼らは彼らなりのルールと道徳に乗っ取って生きていて、
それを守るためなら一般社会でタブーとされていることを易々とやってしまう。
(上で書いたこと以外にも、職質くらったあとにすったりね。)
 
そういう感じだから、世の中とうまく付き合えないし、
一般社会と距離を置いて、不良コミュニティにどっぷり。
進学で地元を離れることも少なく、
地元の先輩、小学校からのツレ、中学で出会った仲間、
そういう狭い人間関係の中だから、「誰かが悪口を言った」みたいな子供みたいな原因で揉める。
噂話だって、すぐに回る。
彼らは仕事もプライベートも同じ人間関係で構成しているから、余計に大変そうだ。
私が会社でミスをして信用を失くしたとしても、私の友達は「まじか!おつ!」ぐらいの反応だろう。
でも彼らは違う。
仕事で信用を失くすと、友達や仲間(あと取り巻きたちも)からの信用を失くすことに繋がるのだ。
 
全く、不良って本当に大変そう。

 

(それでも田舎の中学生だったときに読んだら、
漢さんかっけー!新宿かっけー!と思って、悪いことに憧れてたかも。
漢は別に悪いことを自慢してるわけじゃない。
俺はこういう感じで生きてきましたよっていうスタンスなので、
そういう中学生なんか苦笑いでかわされるだろうけど。)
 
多分これから一生関わらないであろうB−BOYの世界。
元彼のキャップのかぶり方が大好きだった。
さようならと思いながら、本を閉じました。
おしまい。